電気という嫌われ者

今週はじめ、東京など首都圏では大雪になりました。その後、寒波が到来して東京でマイナス4℃を記録して、ものすごい寒さになっています。

寒くなったせいでみんな暖房をかけ、東京電力管内では、1月24日の電力使用量の使用率の見込みが99%になったりしました。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012301427&g=eco

電力需給ひっ迫→原発再稼働への支持

こうした状況に対するネトウヨっぽい人たちから、「需給がひっ迫するのは、左翼勢力が原発再稼働を止めているから」という反応があったようです。

まあ、安倍首相を信奉しているネトウヨの人たちはあんまり頭がよろしくないのでしょうがないのですが、いずれにしても、発電や電力に関することは、対立の構図を生みやすいようですね。

様々な発電施設に対する批判的な言説の数々

なぜか分からないのですが、発電施設を作ろうとすると、どんな方法でも批判が付きまといます。

原子力発電に対して

原子力発電に対しては、もちろん、放射能漏れへのリスクが言われます。

よく、東日本大震災における福島第一原発の事故を忘れたのか、などということを言う人もいますが、原発反対論というのは、はるか以前からあります。

水力発電に対して

水力発電は、クリーンでリスクも少ないですが、発電施設としてダム建設が必要です。

ダムを作ると、だいたいの場合、いくつかの集落が水没するので、住民からは当然反対運動が生まれます。

記憶に新しいところでは、八ッ場ダムの建設決定を巡っては、政治も入り乱れて混乱しました。

火力発電に対して

火力発電に対しての批判は、CO2排出の問題が主なところでしょう。

最近では、昔使われていた石炭に比べてかなりCO2排出量の少ない液化天然ガス(LNG)による火力発電が主力ですが、それでも石炭の場合の6割程度のCO2を排出します。

地球温暖化を考えると批判も分かる気がします。

風力発電に対して

風力発電は最もクリーンな発電のひとつですが、これにも批判があります。

騒音や低周波音に関する批判です。

環境省_低周波音問題に関するQ&A

これは環境ではなくて、健康被害を念頭に置いたものです。

また、発電量が一定せず不安定など、電力供給側の課題もあるようです。

太陽光発言に対して

東日本大震災以降、急速に増えたのが太陽光発電です。

クリーンで音もないということから受け入れられ、補助金や買取システムによって、一気に普及しました。

各家庭での発電とは別に、大きな土地にたくさんのソーラーパネルを設置して売電するという、メガソーラー施設も田舎の方へ行くと多くみられるようになりました。

このメガソーラーが最近では批判を浴びています。

山などの土地を購入して自然を切り開いてメガソーラーを設置することが、景観を損ねたり生態系を破壊するという批判です。

アルピニストの野口健さんも批判しています。

嫌われている電気

いかがでしょう。

みんなが必要としているのに、こんなに嫌われているものって珍しいですよね。

便利な生活のためには絶対に必要なのに。

これからも電力消費は増え続けます。

特に、これから20年は飛躍的に伸びるでしょう。

原因は、電気自動車化の推進です。

いまはガソリン車がほとんど、少しハイブリットが増えてきたくらいですが、今後は電気自動車へのシフトが強まります。

イギリスとフランスでは、2040年までにガソリン車の新車販売を全廃することが決まりました。

https://digital.asahi.com/articles/ASK9D4F00K9DULFA012.html

全ての自動車が電気自動車になったら、その分の電力消費は相当なものがあるでしょう。

みんなが必要なのに、それを生み出す施設が嫌われる電気。どうしたらいいものでしょうか。