夜間中学の充実はとても大事 -ぜひ法案成立を

いま開かれている国会に、議員立法で「多様な教育機会確保法(仮称)案」が提出されるそうです。

この法案は、超党派の「フリースクール等議員連盟」が検討してきた、多様な学びの機会を提供するという目的を実現するための法案です。

マスコミでは、「義務教育:不登校児のフリースクールを容認 法案提出へ」(毎日新聞)などと取り上げられていて、小学校、中学校以外のいわゆるフリースクールでの義務教育を認めるということにスポットライトが当たっています。

報道によると、法案の中には、フリースクールのことだけではなくて、「夜間中学」の充実を図ることもうたわれているようです。

私としては、夜間中学の充実の方に、大きな興味と期待を持っています。

夜間中学とは

夜間中学をご存知でしょうか。

夜間中学は、夕方から夜にかけて、公立中学校で課程を開講するもので、何らかの理由で義務教育を修了できなかった人を対象としています。

あまり知られているものではありませんが、一昔前には、田中邦衛さんが出演した『学校』という映画で話題になりました。

学校-Wikipedia

夜間中学の現状

昨年、文部科学省が初めて夜間中学に関する実態調査を行い、今月、調査結果を発表しました。(毎日新聞の記事

それによると、

  • 公立の夜間中学は8都府県の25市区で31校あり、生徒数は1849人
  • ボランティアらが運営する「自主夜間中学」は154市区町村に307カ所あり、生徒数は7422人
  • 「夜間中学の潜在的ニーズは高い」(文部科学省)

ということで、1万人近くの人が学んでいるということです。

生徒の半数以上は外国籍の人で、日本語の読み書きなどを学んでいるということですが、不登校で形式的には義務教育を修了したものの、実質的に義務教育を受けられなかったという人なども学んでいるということです。

社会参加には基礎的な教育が必要

何らかの理由で基礎的な教育を受けていない人に対して、基礎的な教育を提供することはとても大事なことです。

社会や制度は、最低限の基礎的な教育を受けていることを前提に出来上がっています。そのため、基礎的な教育を受けていないと、社会から疎外されたり、社会のルールを理解できないというおそれがあります。人が生活していくには、基礎的な教育が必要なのです。

夜間中学は、基礎的な教育を提供する場として不可欠で、もっと充実させていくことが必要だと思います。

ぜひ法案成立を

私は、高校生か大学生の頃に、たまたま映画『学校』を見て夜間中学の存在を知りました。

当時は特に何も感じなかったのですが、貧困や疎外など、様々な社会的な問題の原因のひとつに、教育の欠落があると知ってから、夜間中学の必要性を考えるようになりました。

この法案が成立し、夜間中学の充実が実現することを願っています。

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